「自分だから、できることがある」。EXest社が大阪府高齢者大学で約100名のシニアへガイドについて2日間の集中講座を実施
訪日外国人観光客が旅マエ・旅ナカに「日本で何をしよう」を検索でき、体験までを提供するサービスサイトWOW Uを運営するEXest株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:中林幸宏、以下「EXest」)は、12月14日(土)と15日(日)の2日間、認定NPO法人 大阪府高齢者大学校(以下、「大阪府高齢者大学」)にて講義を行いました。
◆背景と当日の様子

2日目の参加者さんたちと
2010年6月、国の成長戦略のひとつとして「観光立国・地域活性化」戦略が掲げられました。国を挙げて観光を推進する背景には、少子高齢化、人口減少の問題があります。少子高齢化については、2025年には総人口の約30.5%(約3,635万人)と、およそ3人に1人が65歳以上になると見込まれています。
そこで今、超高齢社会が進行している日本社会において、「アクティブシニア(定年後の65歳~75歳)」と呼ばれるシニア層の雇用や活動に注目が集まっています。団塊の世代を中心とする彼らは、定年後に趣味や仕事などに積極的にお金や時間を費やして「アクティブに生活をしていきたい」という特徴が見られることが多い傾向にあります。
今回の短期集中講座では、外国語を受講している生徒さんを中心に100人超が参加。海外での滞在経験がある方や、学んだ知識を実際に活かしてみたいという参加者が多く見られました。
認定NPO法人 大阪府高齢者大学校は、高齢者による高齢者のための生涯学習の場とし様々な講座を開設。現在67科目が開講されており、約2,800名が受講しています。初日の講義では、少子高齢化と観光の関わり、そしてアクティブシニアの労働力活用について説明。さらに観光業界の基本情報やガイド産業、正解の力者の情報取得について、そして「シャドーイング」と呼ばれる英語学学習法について紹介しました。

講演の様子
2日目はワークショップを実施。グループに分かれて大阪府内の観光地をレンタカーで巡るツアーを作成しました。それぞれが自分の知っている観光スポットをシェアしながら意見交換を行い、数人のメンバーと話し合いながら進めることで、自分だけでは気づかなかった大阪の魅力や実際にガイドする場合のイメージも共有でき、充実した時間となりました。また会場内では「これ、絶対売れるで!」「なぁなぁ、これみて!」「このツアー完璧やん!」と、それぞれのグループで楽しそうに話す様子も見られました。

ワークショップの様子
◆参加者の声
・外国人に日本の良さを知ってもらうために個人が有する技量を紹介できる場を提供してもらえることは人世(人生)の締めくくりに良いと考える
・世界のインターネットの現状などが聞けて面白かった
・新たな形の旅行案内の位置づけのお話が聞けてよかったです。昔のツアーと違って個別対応することでもっと多くのコンテンツが生まれると思います
・自分でもできることがあるのだと知ることができました
・ガイドも、実際に同行するだけでなく、情報発信を通して分野に分ける考え方を知りました
・一人ではできないことがこの媒体(WOW U)を使って何人かでできるのなら面白いかな
◆代表取締役 CEO中林のコメント
今回の取り組みについて代表取締役 CEO中林は、「大阪のおばちゃん、おじちゃんはめちゃくちゃ元気で、彼らの有り余るパワーを活用できたら日本は少し元気になるのではないかと感じました。シニアの方は様々な経験をされてますし、実体験として語れるので、ガイドとしてポテンシャルは高いのです。少しでも一緒に盛り上げていきたいと思います」とコメント。また「人こそ最高の観光資源だと思うし、いろんな経験を一次体験として語れるシニアの方は、必ず活躍できます」と、シニアの方への期待を語りました。
◆今後の展開について
今回の2日間の講義・ワークショップを通して、参加者の多くが、これまでの経験や学んだことを活かして活躍したいと思う一方で、自身の英語力への自信のなさから英語で情報を発信することに苦手意識を感じたり、実際に海外からの観光客をガイドすることへの不安も感じていることが分かりました。EXestでは、今回のように実際に参加していただいた方の声も反映させながら、海外への情報発信の方法やガイド教育をブラッシュアップし、地方そしてアクティブシニアの活躍の機会を広げてまいります。

認定NPO法人 大阪府高齢者大学校 スタッフの方々と